読み物

2017/05/23 11:58

刺し子の伝統模様『十字つなぎ』をプリントで表現。国内産フルタンニンなめしのタンロー革に油性プリントにて十字つなぎをプリント。プリント後に薬品を一切使用していない天然の大和藍を使用し染色。15分浸けて空気に触れる事により藍色に変化していきます。この作業を何度も繰り返し藍本来の色に仕上げていきます。天日干しにて革を乾かすため、乾くと革が硬くなるので、革の柔軟性と艶が持続するようオイルを塗り込んでいます。オイルをいれる事により、使用していくうちに艶が増して深い藍色に経年変化していきます。日本の伝統工芸、刺し子の伝統模様『十字つなぎ』と天然染色『藍染め』。日本の技術を組み合わせたオリジナルレザーです。付属で付いている刺し子の巾着はB.S.C RAINBOW WORKSで製作。障がいがある方々が働く福祉作業所の技術で刺し子の巾着は製作されています。藍染めの製品は、素材本来の風合いを最大限に活かす為、必要以上の染色や色止め等を行っておらず、水濡れや摩擦等による色落ちなど、変化がおこる場合があります。革本来の不均一なシボ、しわ、濃淡などは天然素材である証明とご理解ください。

Cross Filler Indigo Leatherと合わせて使用している『ペコスハード』。
中部イタリア、フィレンツェ近郊の町サン・ミニアートにある創立50年を超えるタンナー。厳選されたヨーロッパ原皮のショルダー部分のみを用いて植物タンニンなめし専用のこだわりあるタンナーです。じっくりと手間ひまをかけ、なめし加工の末に生み出された革は柔らかく、耐久性があり、時間が経つにつれてその手触りも見た目も磨かれていきます。
この地方の伝統的なバケッタ製法を用いたもので、それを活かす為、できるだけ表面の塗装加工をうすくして『革らしさ』を特に意識した革です。たっぷりとオイルの効いた染料仕上げの自然の風合い(革特有のトラやキズ)は真似のできない柔らかさ、温かみ、耐久性を生み、使い込むほどに独特の味わいになっていきます。このタンナーは、イタリア植物タンニンなめし協会に加盟しています。